【真夏の新潟サマーキャンプ。暑さの中で見えた、チームの現在地とこれから】

こんにちは。BBクラスを担当している金子です。
いよいよ夏休みに入りました。連日の厳しい暑さに、皆さまも体調管理にはかなり気を使われているのではないでしょうか。毎年のように「今年は特に暑い」と言っている気がしますが、今年も本当にその言葉がぴったりの夏になっています。しかも、私たちが普段活動している会場の多くには、まだ冷房が十分に整っていません。そんななかなか過酷な環境の中でも、leovista U15の選手たちは日々前を向いて頑張っています。
さて、今回は毎年恒例となっているサマーキャンプについてお話ししたいと思います。
今年は7月23日から26日まで、新潟県で合宿を行いました。
新潟での合宿は、私にとっても特別な意味を持っています。というのも、私自身が以前、新潟アルビレックスでプレーしていたご縁があり、今でも現地には多くの知り合いの方々がいます。そのおかげで、毎年新潟では素晴らしいチームと練習試合をさせていただいたり、充実した環境で活動させていただいたりしています。本当にありがたいことです。この貴重なつながりを、選手たちの成長の機会として毎年生かさせてもらっています。
以前は「練習中心」の合宿がメインでしたが、昨年度からは試合中心の合宿へと形を変えました。理由はとてもシンプルで、夏の暑さが年々厳しくなっているからです。実は新潟は、千葉以上に冷房設備のない体育館も多く、長時間の練習を連日行うことには大きなリスクがあります。もちろん追い込みたい気持ちはありますが、安全面を無視しては意味がありません。そこで昨年度からは、1日中練習で追い込むのではなく、試合を通して実戦的に鍛えていくスタイルに切り替えています。
今年度も、新潟県内の強豪高校や強豪クラブと練習試合をさせていただきながら、チームオフェンスとチームディフェンスの理解を深める時間にすることができました。私は普段、BBクラスU15の総監督という立場で、どちらかといえば男子を中心に指導しています。ただ、夏休み期間はアシスタントの増田コーチが本業の都合でなかなか指導に入れないため、今回は私が男女両方を見ながら進めていく形となりました。
そんな中で、いよいよジュニアウィンターカップに向けた本格的な準備もスタートしています。男子は例年の積み上げをベースに戦術を進めていますが、女子はこれまでファンダメンタルを中心に取り組んできた中で、ここから新たなシステムを導入していく段階に入りました。もちろん、すぐに完璧に理解できるわけではありませんし、時間がかかることも承知の上です。しかし、プレーの判断に迷いが多い選手ほど、まずはチームとしての共通ルールや仕組みを理解することが大切です。選択肢を整理し、迷いを減らすことで、これまで磨いてきたファンダメンタルが試合の中で発揮される場面も増えてくるはずです。逆に言えば、うまく表現できない部分は、まだ基礎が身についていないということでもあります。
今回の合宿では、バスケットボールの技術だけでなく、行動面でも3つのテーマを掲げました。
それが、「時間厳守・挨拶返事・笑顔」です。
一見すると、小学校や中学校でもよく聞くような言葉かもしれません。ですが、これらはバスケットボールにおいても非常に大切な要素です。
まず時間厳守。これは単に集合時間を守るという話だけではありません。バスケットボールは、ショットクロックや試合時間など、時間の制限が非常に多いスポーツです。だからこそ、日常から時間を意識し、タイムマネジメントできる選手であることが重要になります。
次に挨拶と返事。これをバスケット的に言い換えれば、まさにコミュニケーションです。指導していて気になるのは、話をしても反応が薄い選手がいること、また「はい」と返事はするけれど、実際には理解していないケースが少なくないことです。本当に大事なのは、分からない時に「分かりません」「もう一度教えてください」と言えること。そうしたやり取りも立派なコミュニケーションであり、成長には欠かせません。
そして3つ目の笑顔。これは「楽しくゆるくやろう」という意味ではありません。私たちは本気で競技に向き合っています。その上での笑顔とは、感謝やポジティブさを表現することです。きつい時、うまくいかない時、苦しい時にこそ、暗い空気ではなく、前向きな言葉や表情でチームを支える。その空気が、集団を前へ進める力になります。急に本気のクラブが“お遊びクラブ”になったわけではありません。むしろ、本気だからこそ必要なテーマだと思っています。
もちろん合宿の中では、まだまだ課題も見られました。挨拶や返事が足りない場面、ネガティブな声かけが出てしまう場面もありました。ただ、テーマをこの3つに絞ったことで、選手たちの意識は確実に変わり始めています。8月も引き続き、このテーマを大切にしながら、行動面からも成長していってほしいと思います。
バスケットの内容としては、ディフェンスではボールマン・ディナイ・ポジション・ビジョン、オフェンスではトランジションとアグレッシブさをテーマに取り組みました。ここでいうアグレッシブとは、単に気持ちの強さだけではありません。ボールを持っている選手だけでなく、全員がリングに向かう意識を持つこと。その意識がズレを生み、チャンスを広げていきます。どちらのテーマも100%の完成度には至りませんでしたが、少しずつ選手たちの中に意識づけができてきたと感じています。
また、今回対戦していただいたクラブは男女ともに非常にレベルが高く、特にフィジカルコンタクトの強さには多くの学びがありました。ボールをもらう前にどう体を使うのか。もらった後にどうプレーするのか。やはり強いチームはディフェンスが良い。そして新潟は、バスケットボールが盛んな県として知られています。そこで体感したディフェンス強度は、私たちにとって非常に大きな財産になりました。
今回は「バスケットボールを理解し、表現すること」に重点を置きたかったため、朝練は行いませんでした。暑さによる体調不良のリスクも考慮し、例年より肉体的な追い込みは少なめだったと思います。それでも、試合に向けて準備し、試合の中でしっかり戦い、コンタクトする姿勢は随所に見られました。この遠征の中で、良い場面はたくさんありました。
一方で、強いディフェンスやコンタクトの中で、最後にしっかり得点を決め切ることは、引き続き大きな課題です。ここは今後も逃げずに向き合っていかなければいけません。
まだまだ暑い夏は続きます。ですが、この夏の積み重ねが、ジュニアウィンターカップ予選につながっていきます。苦しい時期だからこそ、チームとして何を大切にするのか。どんな姿勢で取り組むのか。今回の合宿で得た学びを無駄にせず、8月以降も一歩ずつ前へ進んでいきたいと思います。
今後とも、温かい応援をよろしくお願いいたします。