【訪れた最初の壁】
こんにちは。
U12ジュニアクラス担当の設楽です。
新チームがスタートして早くも1か月が経ちました。
5年生はジュニアクラスでの活動に、6年生は最上級生としての役割に、それぞれ少しずつ慣れてきたように感じています。
5年生と6年生も打ち解け始め、普段の何気ない会話だけでなく、練習中も学年を問わずコミュニケーションを取れるようになってきました。4月当初は6年生が5年生に指示を出す場面が多く見られましたが、最近では5年生も6年生に対して自分の意見を伝えられるようになっています。
学年に関係なく、お互いに意見を出し合える環境はチームにとって間違いなくプラスです。これは緊張がほぐれ、新しい環境に慣れてきたことによる良い変化だと思います。
また、4月の課題だった練習前後の準備や片付けも、何をすべきか理解できるようになり、少しずつスムーズになってきました。バスケットボール以外のことで注意を受けて練習が止まる場面も減っています。
しかし、緊張がほぐれ環境に慣れることには、良い面ばかりではありません。その一方で、「中だるみ」という課題も生まれます。
4月から活動をスタートする中で、いずれその時期が来るだろうとは予想していましたが、5月に入り早速その兆しが見え始めました。
4月は新しい環境の中で、選手たちは常に気を張りながら高い緊張感を持って取り組んでいました。しかし5月に入り慣れが出てきたことで、少しずつパフォーマンスが落ちてきています。
例えば練習では、
「このくらいの速さでハンドリングすればいいや」
「このくらいの強さでドリブルをつけばいいや」
「このくらいの腰の低さでディフェンスすればいいや」
といった、自分自身への甘えや妥協が見られるようになってきました。
そして、その意識はやがてチーム全体へと広がっていきます。
4月に見られた成長のスピードは少しずつ失われ、現在は停滞しているように感じています。
成長が停滞している状態では、良くても現状維持です。場合によってはパフォーマンスが下がってしまうこともあります。
実際に月末の練習試合では、これまである程度点差をつけて勝てていた相手に敗れるなど、苦しい状況もありました。
もちろん、もしこのチームが千葉県で一番力のあるチームであれば、現状維持でも問題ないのかもしれません。しかし私たちはそうではありません。
このチームは、個人としてもチームとしても努力を積み重ねながら成長し、より高いレベルを目指していくチームです。
だからこそ、現状維持に満足している時間はありません。
中だるみが起きないことが理想ですが、起きてしまったことは変えられません。大切なのは、そこからどれだけ早く抜け出せるかです。
私自身も、選手たちが改めて目標を認識できるよう働きかけたり、アプローチを変えて刺激を与えたりしながらサポートしていきます。
そして、うまくいっていない時期は、見方を変えれば大きく成長できる機会でもあります。
この苦しい時期を乗り越えた先には、必ず成長があります。
成長のプロセスの一部として、この期間も前向きに楽しんでほしいと思っています。
また、今の壁を自分たちの力で乗り越えることができれば、この先また違う壁にぶつかったときに、「あの時も乗り越えられた」と自信を持つことができます。そして、それまで積み重ねてきた努力や成長のプロセスを信じられるようになるはずです。
このチームには元気があり、気持ちがあり、やる気のある選手がたくさんいます。だからこそ、この壁もきっと乗り越えられると信じています。
そして何より大切なのは、選手たち自身の力で解決できるかどうかです。
大人が解決策を与えることは簡単です。しかし、それでは自ら考え、行動し、困難を乗り越える力は育ちません。
私たちは、バスケットボールの技術や理解を深めることだけでなく、人間力の成長も大切にしています。
失敗しても構いません。自分たちで考え、悩み、行動し、解決策を見つけてほしいと思っています。
私たちも必要なサポートは続けていきますが、選手たちが自らの力でこの状況を打破してくれることを楽しみにしています。