【6月の現在地】
こんにちは。BBクラスを担当しています、金子です。
梅雨の季節となり、ジメジメとした天気が続いていますが、体育館の中はそれ以上に熱い空気に包まれています。今回は、過密日程となった6月の大会の振り返りと、そこから見えてきたチームの現在地、そして勝負の夏に向けた心の準備についてお話ししたいと思います。
6月の第1週、第2週には「千葉県選手権大会」が行われました。
この大会は、4月に行われた春季リーグを勝ち上がった、上位わずか4チーム(ベスト4)のみが出場を許される格式高い大会です。正直なところ、現在のU15シーンにおいて、このクラブ予選リーグを勝ち抜いて出場権を得ること自体が最も難しいと言っても過言ではありません。今年も選手たちの頑張りによって、なんとか選手権への切符を手にすることができたことは、まずは評価すべき点です。
しかし、乗り込んだ本番の舞台で待っていたのは、非常に厳しい現実でした。
全試合を通じてコンディショニング不足が露呈し、自分たちが意図するような内容の試合を組み立てることが全くできませんでした。
現在、チームが抱える課題を明確に捉え、日々の練習でアプローチを続けていますが、なかなか改善の兆しが見られないのが現状です。もちろん、チームの変革には時間がかかることは100も承知しています。しかし、今最も危機感を感じているのは、戦術や技術以前の「取り組み方」や「基礎的な考え方」といった根本的な部分で、何度も同じ注意を繰り返されていることです。ここが改善されない限り、我々がこれ以上前に進むことは絶対にありません。
残念ながら、本日現在もまだこの課題は克服できていません。
バスケットボールに限らず、全ての物事において私がまず大切だと考えるのは、「言われたことを、徹底して高いクオリティでこなす」ということです。
「そんなの当たり前のことだ」と思う人はたくさんいるでしょう。しかし、この当たり前が、本当に難しいのです。これは子どもだけでなく、大人でも簡単にはできません。
「知っている」のと「やれる」のとは違う。そして、「やれる」のと「実際にやっている」のとは、全く次元が違う。
これは日頃から子どもたちにも口酸っぱく伝えている言葉です。頭で理解していても、身体が動いて表現できていなければ、それは「やっていない」のと同じです。
例えば、練習中のラントレーニングで、コートのラインをしっかり踏んで切り返すこと。これは誰にでもできる簡単なことです。しかし、しんどくなった時、誰も見ていない(と思っている)時に、多くの選手がラインを踏むのをサボります。自分のやりたいことや楽しいことには全力になれても、やりたくないこと、辛いことからは目を背けてしまう傾向が、今のチームには強く見られます。
今の段階で必要なのは、まずコーチの言葉を信じて、愚直にやりきること。全員が同じ決めごとを、ミスなく完璧にこなす組織の強さです。声を出すこと、ラインを踏むこと、そんな一歩目がまだ揃っていません。
中学生や高校生の年代ではよくある話かもしれません。しかし、**本当に強いチームは、この「甘えの段階」を抜け出すスピードが圧倒的に早い**のです。今年のチームは、誰かが頑張っている時に別の誰かがサボる、という波を繰り返しています。同じタイミングで、全員が同じベクトルに100%の力を発揮できていない。つまり、コミュニケーション不足であり、「セームページ(全員が同じ絵を描くこと)」でプレイできていないのです。
個々のポテンシャルは非常に高い代だと確信しています。だからこそ、それぞれが個人の力だけで頑張り、歯車が噛み合っていない現状が歯がゆくてなりません。さらに、状況判断能力の低さも今年の代の大きな特徴です。難しいことをしようとせず、どれだけシンプルに状況を解決できるか。7月、8月、9月と時間をかけてじっくりと腰を据え、秋のゲームに向けて改善していきたいと思います。タフで長い夏休みになりそうです。
一方、第3週には1年生(フレッシュマン)にとって初の公式戦となる「bjカップ」が開催されました。
まだチームとして本格的に合流して2ヶ月ちょっと。チームとしてのカラーや戦術はまだ何もありません。純粋に、現時点で選手個人が持っている能力だけで戦う大会となります。そのため、私自身この段階での勝ち負けは一切気にしていません。もちろん、全員を出場させました。
ここで強調しておきたいのは、「ミニバス時代の栄光は、一度リセットされる」ということです。
ミニバスで結果を出していた選手ほど、「中学生になってもそのまま通用する」と錯覚しがちです。しかし、ミニバスと中学校のバスケットボールは、スピード、高さ、フィジカルの全てにおいて全くの別物です。
全国には、自分よりも遥かに上手い選手、大きい選手、力強い選手、スピードのある選手がゴロゴロいます。その現実を、肌で、痛みを伴って感じてもらうことこそが、この大会に出場した最大の目的です。
1年生の選手たちには、この現実から目を背けず、今の自分の立ち位置を正しく自覚して、ここからの期間を死に物狂いで頑張ってほしいと思います。試合に向けてどんな準備をすべきか、ベンチからどのように声を出すべきか、4クォーターを通して戦い抜くとはどういうことか。彼らはまだ何も知りません。だからこそ、ここから一つずつ、プロの基準を学んでいきましょう。
そして、チーム内の競争はすでに始まっています。
「今はみんな試合に出られるから一安心」ではありません。今この瞬間をどれだけ高い意識で戦い抜けるかが、来年、再来年の貯金になります。未来の準備を、今から始めていきましょう。
いよいよ7月に入り、3学年が揃っての本格的な夏が始まります。
7月、8月の体育館は猛烈な暑さになり、体力定にも精神的にも本当にタフな日々が続きます。しかし断言します。**この夏こそが、1年の中で最も実力が伸びる時期**です。
なぜなら、「暑くてしんどいから、ほとんどの人間が練習で手を抜くから」です。
周囲が暑さに負け、モチベーションを落とし、頑張らなくなるこの時期に、どれだけ自分を律して努力を継続できるか。ここで踏ん張った選手だけが、秋以降に爆発的な成長を遂げます。
決して自分の目的を見失わないでください。何のために、誰のために、このきつい練習に取り組んでいるのか。常に頭を働かせ、目的意識を持って7月のコートに立ちましょう。
厳しいことばかり書きましたが、7月にはみんなが大好きなサマーキャンプ(合宿)も待っています。あの最高の浜でのトレーニングや、仲間と過ごす時間が待っています。
苦しい夏を、最高に成長する夏へ。
チーム一丸となって、一歩一歩進んでいきましょう!