声出し

こんにちは。

ジュニアクラス男子コーチの宮丿腰です。

今回はスポーツにおける『声出し』について書きたいと思います。

練習、試合において〝声を出せ〟とコーチに言われた経験はみなさんあると思います。

私自身も選手の時言われてきましたし、コーチとなってからも口にする言葉です。

チームスポーツでは、チームメイトに自分の意思や位置を伝える為には必要な事は分かると思いますが、走り込みやキツい練習の時にも声を出す必要があるのか?と思うかもしれません。

私も学生時代は
何で辛いのに声出さなきゃいけないの?
辛くて声なんか出せないよ!
って思ってました。

しかし、そんな時でも声を出す事には効果や意味があるのです。

声出しの3つの効果
①実質的効果
チームスポーツをする上で必要な情報を伝える効果

この声出しがなければ、うまくチームが機能しないばかりでなく、プレーの内容によってはメンバーどうしの衝突など、危険が生じる場合もある。またチームとしての一体感を生むのも、この実質的効果によるもの。強豪校の大応援団のように、チームで統一された掛け声を使うことで、自分たちの独自の空気感を作り上げることができ、会場全体の雰囲気を自分達にゆうりにすることができる。

②科学的効果
神経による運動制御の抑制を外し、自分の筋肉の限界に近い力を発揮する効果

声を出すことで息を吐くことになるため、自然と肋骨が下に下がり、体幹を安定させるために重要な腹部の圧力「腹圧」が増す。この効果によっても大きな力を発揮することができる。走り込みなどでキツいときでも、声を出すことによって最初の一歩を踏み出しやすくすることができる。「キツいときこそ声を出せ」と言われるのはこの理由からだ。

③精神的効果
自分の精神への効果

ポジティブな言葉を口に出すことで、自分に暗示をかけ、やる気や集中力を引き出すことができる。強豪校やプロチームの応援団が「常勝」と描かれた旗や「絶対勝つ」という掛け声を出しているのを見たことはないだろうか?これは「勝つのは自分たち」と意識に刷り込むことで自分を勇気助けたり、適度なリラックスを生み出し理想的なパフォーマンスを実現するのが狙いだ。精神的効果を狙う場合は、必ずポジティブな言葉を続けて発するようにしよう。

このように声出しには、スポーツのパフォーマンスにおいてとても重要な要素だという事です。

声出し練習の目的は、声を出すことの「習慣化」だ。やろうと思えば大きな声を出せるといった人は、いざ試合に場面になったときに声に割く余力がなく、思ったような声が出せない。習慣化し、無意識に声が出せるようにするのが声出し練習、無意味だと簡単に考えないように気をつけよう。

コロナ感染予防対策で、練習中に大きな声で会話をしない等の制限がありますが、スポーツにおいての声出しはとても大切な事です。

普通に練習や試合が出来る様になった時に、しっかりと声が出せる様に心掛けて練習に取り組みましょう。